2026年10月26日(月)

ご出演 株式会社米子髙島屋 代表取締役社長 森紳二郎さん
JU米子髙島屋は、米子市に位置し創業60年以上の歴史を持つ老舗百貨店。2020年に親会社の髙島屋から地元企業へ全株式が譲渡されて再出発を図り、現在は米子市や周辺商店街と連携しながら中心市街地の振興拠点として重要な役割を担っている。
物価高による仕入れ価格や最低賃金の上昇に伴い人件費が高騰する中、百貨店という業態上、直接的な価格転嫁が難しい商品が多いという課題に直面している。そこで単なる値上げに頼るのではなく、新たな市場開拓や新規事業による収益確保によって賃上げ原資を自ら捻出している。具体的な取り組みとして、他社百貨店の撤退に伴う需要に応えるため3年前に松江市へ出店した「ギフトサロン」や、家庭で眠るブランド品等を買い取る大手買取店の館内誘致による「リユース事業」を展開し、着実に新たな売り上げを伸ばしている。
最低賃金の改定に合わせて賃上げを実施するとともに、少ない人員でも店舗を守れる組織体制づくりと社員のモチベーション向上を両立させている。成果ややりがいに直結する仕組みとして、車・住宅・リフォームなどの紹介に対して全スタッフが報酬を得られるインセンティブ制度を導入した。また、福利厚生としてフィットネスジムやマンガミュージアム、温浴施設を社員が無料で利用できるようにし、心身のリフレッシュと働きやすい環境づくりを推進している。
単体の百貨店としての枠にとどまらず、米子市が推進する「歩いて楽しい街づくり」の実現に向けて、周辺商店街や地域社会と深く連携した事業を展開している。地元や全国の名物を集めた「フードスタジアム角盤」の運営や、周辺繁華街への集客を狙い8年間にわたり継続開催している「地ビールフェス」など、地域の賑わい創出と中心市街地活性化の一翼を担っている。
今後は地域の中心市街地活性化というミッションに誇りを持ち、米子市や周辺の商店街など地域と一体となって、賑わいのある魅力的な街づくりと持続的な事業成長を目指していく。
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